Appleのターニングポイントを株価と照らしてみる

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iPhone 6/6 plus が発売されて間もなく、本体が曲がるなどの不具合で一時、230億円もの資産を失ったAppleですが、昔も株価が様々に変動しています。(以下は2007年〜2013年、NASDAQ:APPL)
このグラフを見ると、特に2011年に大きな変動があり、2013年に再度最高額を記録していますね。
これらのターニングポイントには、一体何があったのでしょうか。
株価と出来事を重ねてみる
実際に、何があったかを重ねてみると、以下のようになります。
点を打っている箇所はおおよそなので、大まかに見て下さい。
iPhoneの発表
まず最初の山は、2007年1月9日のiPhone発表です。
これ以前にiPod Touchを発売していたのですが、スティーブ・ジョブズは、iPod Touchに電話機能を付けた新しい製品を作ろうと考えました。それがiPhoneです。
このiPhoneの発売以来、世界の携帯電話市場は大きく様変わりしました。
特に日本は、それまでの携帯電話はガラケーと呼ばれるようになり、時代はスマートフォンへパラダイムシフトしました。
Apple Incへ改称
iPhoneを発表してすぐ、アップルは、Apple Computer IncからApple Incへと改称しました。
改称の理由は、アップルの主力製品がMacからiPhoneへとシフトし、これからはモバイルが売上の大半を占めると予想されていたからと言われています。
この改称が、『コンピュータ中心のIT産業』から『モバイルを主軸とした新しいIT産業』へ変化するターニングポイントになったのは間違いありません。
しかし日本は、これから長い間コンピュータを中心に据えており、その間に韓国やアメリカに大きく差を離されてしまいます。
PowerPCからIntel Macへのシフト
iPhoneの次に大きな変化であったのが、Intel Macを発売したことです。
それまでアップルは頑なにPowerPCを使っていましたが、Intel Macへとシフトしたことで、WindowsをMac上で動かすことが出来るようになりました。
このことがWindowsユーザをMacへと引き入れたのは間違いないでしょう。
このことがMacのシェアを増やすターニングポイントになったと思います。
App Store 100億ダウンロード突破
iPhone/iPad は良いデバイスであるだけでなく、アプリ開発者にとって優れた収入源となり、多くのアプリがリリースされました。
特にApp Storeはアップルの審査が厳しく、アイコンの美しさや機能の面など、ジョブスの方針をアプリについても強く反映しています。
それがiOSを最高のプラットフォームにした1つの要因であったと思います。
この偉大な記録は、アプリ内課金の開始と共に、アップルを世界一の企業へと導きました。
その時価総額は2014年8月時点で6130億米ドル (66.9兆円)で断トツでトップです。
スティーブ・ジョブズの死去
アップルにとって最大の損失は、スティーブ・ジョブズが亡くなったことでしょう。
2011年10月5日、56歳と早すぎる死でした。
それは株価にも反映されており、当時の株価の8割近くを失っています。
今日(2014年9月26日)から9日でジョブスの死から3年が経ちますが、今もなおその伝説が語り継がれており、いかに偉大な人物であったかを物語っています。
今のiPhone6の不具合を見て、ジョブスはどう思うでしょうか。
ティム・クックがCEOに就任
スティーブ・ジョブズの後任として、ティム・クックがCEOに就きました。
今年で3年になりますが、株主への配当を2倍にしたり、株価を2011年の最高額を更新したりと、手腕を現しつつあります。
その一方で、ジョブスがCEOであった時のような、革命的な製品は未だ発表されていません。
しかし、ティム・クックはジョブスと同じである必要はありません。またアップルの新しい歴史を刻むことでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。私個人は、今回のiPhone6の不具合で正直ショックを受けています。
ただ、歴史を見てみるとそういった変動は何回もあり、長い目で見てみようかなと考えを改めました。
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