2017-09-22

どうして自分の欠点ばかりが気になるのか ― 劣等感と所有欲の関係

Categories: ライフハック
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最近、自分はよく劣等感を持ちます。それは最近田舎から都会に引っ越してきたことと、そのせいで他人に出会うことが多いからです。

自分は劣等感を持つと、つい悔しくなってしまうので、劣等感を克服しようとあの手この手で頑張ったりします。でもそれが案外空回りして、それで上手くいかないと、またそのこと自体が劣等感を生んだりします。

ところで、劣等感ってどうしてこんなにも強烈なのか、ふと疑問に思いました。自分は自分の持つ長所とかスキルとかはすぐに見えなくなってしまうのに、自分の欠点はよく覚えています。どうしてでしょうか。

人は一度所有すると忘れる

数日考えて自分が導き出した結論は、劣等感は欲望の裏返しだということです。

例えば、新しい漫画本が本屋に売ってあって、どうしても欲しいのに買えないとき。そういうときってよく覚えていますよね。でも、いざ買ってしまうとすぐ忘れたりします

自分はこのことはスキルや長所についても同様なんじゃないかと思います。

例えば、仮に自分がピアノを幼少期から続けていたとして、自分はそのことを特技でも何でもないと思っていたとしましょう。実は自分が本当に欲しいスキルは、絵が描けること、と仮定しておきます。

自分は、他人から見ればピアノが弾けてうらやましい、と思われているかもしれないのですが、それは自分にとって必要・欲しいスキルではない。自分は絵が描きたいんだ、でも描けない。・・・こういうことって意外と多いですよね。

どうして自分には他人から見ると魅力があるのに、自分自身はそれに気づけないんでしょうか。多分、それは所有すると忘れてしまうからです。

自分にないものほど欲しくなる

自分もよくあるのですが、大ヒットした映画を観たりしたとき、ふと映画監督になりたくなったり、アニメを観て絵が描けるようになりたくなったりします。

でもこれって、実は自分にはできないだろうな、ということに気づいていたりもします。

それでもやはり、誰か別の人ができることが自分にはできない、その事実に気づくと劣等感を持たずにはいられなくなります。

・・・でもそれって、結局のところないものねだりなのかもしれません。

もちろん、自分がもう少し努力すればできることに対して、他人ができていて劣等感を持っている、ということもあるとは思います。それでも、やはり自分が既にできていることより、未だにできないことの方が印象に残ると思いませんか。

つまり、人間は自分が既に持っているものよりも、他人が持っているもののほうが良く見えるんですね。

劣等感を抱いたときは、今日自分ができたことを振り返る

自分はつい劣等感を多く持ってしまうので、最近身につけたちょっとした克服法があります。それは、今日の自分を振り返るということです。

一つ前に書いた記事と少しかぶるところがありますが、寝る前に日記を書いて、その日どんなことをしたかを振り返ります。

でも日記ってつい、失敗したこととか、悔しかったことのほうが多くなる傾向にあります。それはそれで書いていてスッキリしますし、楽しいのでいいのです。でも、同じくらい今日できたことも思い出してほしいと思うんです。

どんな簡単なことでも良いと思います。朝起きることができた。仕事に早く着いた。いつもより少し多く歩いた。節約できた。いつも話さない人と話せた。いつもはできないことにチャレンジした。・・・そんな些細なことなら何でもOKだと思います。

劣等感を持つときって、とても大きな成功をしないと、それ以外は失敗のような気がしてしまうのですが、意外と、ちょっとした些細な成功体験こそ、大きな喜びをもたらしたりします。

そういう、ちょっとした成功体験を毎日少しずつ思い出す。それが最近自分が続けていることです。そうすると、少しだけ嬉しくなって、自分には欠点ばかりじゃないんだなって思うことができます。

だいたい、そんなにスキルや成功って必要なのか?

そもそも、そんなに大きな成功体験って必要なんでしょうか。確かにたくさんお金を持っていたり、なんでもできることに越したことはないですよね。

でもさっきの原則、「一度所有したものは忘れる」がここにも適用されるとすれば、もしお金がたくさんあっても、そのとき買えるものよりも、買えないものの方が欲しくなるのではないでしょうか。つまりそのときの状況に応じて、欲は消えないんじゃないかと思ったりします。

そうすると、どんなに成功しても、どんなにスキルや資産があっても、悩みは尽きないのではという疑問が湧きます。

実際いくつか本を読んでいると、どうもそのようです。

なので、つい大きなものを求めたくなったときは、多分その大半は所有欲が欲ばっていて実際に手に入れてしまったときは、思ったほど嬉しくないんじゃないかと思います。

だからこそ、今ある小さな幸せとか、自分のできる小さなことに、もう少し目を向けるほうが価値があるのかなと思います。

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