2014-01-19

完全に無料なGithubブログを始める方法

Categories: Webサイト 無料
github-logo2.png

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はじめに

前回、Githubに引っ越した話をしたので、早速引っ越した方法を紹介します。

最初に言っておきますが、この方法は『blog for hackers』と呼ばれるくらいなので、「ブログ初めてなんですー!」みたいな人はやめたほうがいいと思います。

ただ、その分だけメリットも大きいので、試す価値は十分あると思います。

Githubブログとは

github-is-not-blog.jpg

Githubはご存知かと思いますが、ブログサービスではありません。

Githubブログは、Github Pages というサービスに目をつけて、ブログを作ってしまおうと思ったハッカーたちが考えた方法です。

要するに 裏ワザ ですね。

メリットは、

  • 完全に無料
  • Google Adsenseなどの広告も自由
  • 容量は(ほとんど)無制限
  • アップロードして瞬間にバックアップされる

デメリットは、

  • ある程度の専門知識が必要
  • 静的ファイルしかアップロードできない
  • 簡単に記事を作成できるという訳にはいかない
  • 記事生成に時間が掛かる

です。かなりメリットが大きいと思うので、是非挑戦してほしいです。

Githubブログの基本

Githubをブログとして活用するために、基本が3つあります。

  • 静的ファイル(html, css, js)しかアップロードできない
  • できればターミナル(コマンドプロンプト)と仲良くなった方がいい
  • gitの使い方は最低限覚える

まず、静的ファイルとはPHPやデータベース以外のことです。かなり制約がありますが、逆に言えばとてもシンプルです。

次に、ターミナル(コマンドプロンプト)を使う機会が増えると思うので、親しんでおくほうが良いと思います。

最後に、Githubは git(ギット,ジット)というシステムをベースにしているので、最低限覚えておくと良いと思います。

3分で試しに作ってみる

説明だけじゃ実感できないと思うので、作ってみましょう。

是非あなたも手を動かしてやってみてください。

まずアカウントの取得

http://github.com にアクセスします。

いきなり本番にしてしまうのは怖いので、10 Minutes Mail を使って試してみましょう。

10 Minutes Mailにアクセスするといきなりメールアドレスが発行されるので、メールアドレスをコピーし、早速Githubに入力します。

そうするとプランを選ぶ画面が出ます。

とりあえず無視し、一番下にスクロールして「Finish SignUp」をクリックします。

これでアカウントの登録は完了です。

リポジトリの作成

アカウントの作成が完了すると、以下のアカウントのトップページが表示されます。

ちょっと見づらいですが、右上の"+"マークをクリックして下さい。

表示されたメニューから "New repository" を選択します。

ここが最も重要です。リポジトリ名は必ず

(ユーザ名).github.io ← ドット ギットハブ ドット アイオー

にしてください。(間違えると何も起きません)

あとは"Public"を選択して"Create repository"をクリックすればOKです。

Github Pageの自動生成

リポジトリが出来ればあとは作るだけですが、今回はGitの知識がいらない自動ページ生成を使います。

このページの右のほうを見るとメニューがあるので、設定をクリックします。

設定画面は下のような漢字です。英語は読めなくても良いので、下の方に行きます。

すると、ちょっと行ったところに"Github Pages"の項目があるので、"Auto Page Generator"をクリックします。

そうすると、文章を入力する画面が出ます。間違えると面倒なので、下記をコピーして入力して下さい。

## Welcome

Hello **Github Pages**!!

入力が済んだら、一番下の"Continue to layouts"をクリック。

そうすると・・・ざわ・・・

おぉ!ちゃんとページが出来上がってますね!

上のリストから好きなテーマを選べるようです。

気に入ったデザインになったら、真ん中の右上の"Publish"をクリックします。

…と、これで編集は完了です。

ブラウザで確認(ワクワク)

最後はいよいよウェブサイトがちゃんとリリースされているか確認します。

さっきの作業の後に移動したページに表示されている、

(ユーザ名).github.io ← ドット ギットハブ ドット アイオー

というURLをウェブブラウザに入力します。(リンクを踏むと別のところに行くので注意。

よし、はりきって「エンター!」・・・

・・・

・・・あれ???

表示されませんね。

よく見ると、約10分待って下さいと書いてあります。

実は最初は10分程度かかります。2回目以降の更新はだんだんと早くなるので安心して下さい。

ちなみに10分後はこんな感じです。

いい感じですね。

実際にはもっと手順を踏むことになりますが、概略はこんな感じです。

是非あなたも1回は手を動かしてやってみてくださいね。その方が忘れにくくなります。

よくわかったけど、HTMLページとか手作業じゃ無理…

今のでイメージはつかんで頂けたかと思います。

ですが、もしツールなしではページ一つ一つを自分で作成する作業が待っています。

もちろん、すべて手作業でするのは途方も無いので、専用のツールを3つ紹介します。

これらのツールを使うと、まるで動的サイトのようなブログが生成されます。

静的サイト生成ツール紹介の前に

まず前提として、これらの生成ツールは、あなたの手元のコンピュータ上でプログラムを動かし、最終的に静的サイトを出力し、アップロードすることを目的としています。

作業中は動的サイトとほとんど変わりませんが、結果は静的サイトになるという魔法のようなものです。

言語の種類がRubyやPythonなどありますが、手元のコンピュータに合った、インストールしやすいものを選ぶと良いと思います。

どの言語を選んでも、最終的に出力されるのは HTML,CSS,JS なのでどれでもかまいません。

Githubブログツール3選


Octopress

http://octopress.org/

Ruby製のブログ生成ツールで、日本では最もメジャーなツールです。

項目 特徴
言語 Ruby
用途 ブログ
生成エンジン Jekyll
マークアップ Markdown
テンプレート Liquid
テーマ
ドキュメント 主に英語, 日本語解説 多
難易度 ★☆☆

Octopressは日本のユーザに非常に人気があるため、解説が豊富です。

特徴としては、テーマが充実(http://opthemes.com/ など)しており、何もしなくても整ったブログが完成するのでとても手軽です。

エンジンにJekyllを採用しており、安定しています。

記事の記述にはMarkdownを採用していますが、Liquidで拡張されるのでYouTube記法などを作ることができるので便利です。


Pelican

http://blog.getpelican.com/

PyPy (Python) 製の静的サイトジェネレータです。Octopressに比べるとサイト生成が高速だと言われています。

項目 特徴
言語 PyPy (Python)
用途 汎用
生成エンジン Jekyll
マークアップ reStructuredText, Markdown, AsciiDoc
テンプレート Jinja
テーマ
ドキュメント 主に英語
難易度 ★★☆

PyPyは高速なPython実装のため、サイト生成が高速です。

静的サイトジェネレータは、動的ファイルがない分だけ、生成(コンパイル)に非常に時間がかかります。そのデメリットを解消しているのはメリットだと思います。

また、Markdown以外にも2種類の記述言語が選べる点も良いです。

日本語ドキュメントが少ないのがデメリットですが、メリットも大きいと思います。


harp

http://harpjs.com/

harpはNode.js製の静的サイトジェネレータです。非常にシンプルな手法で、かなりの拡張性があります。

項目 特徴
言語 Node.js
用途 汎用
生成エンジン 不明
テンプレート Jade,Markdown,EJS
スクリプト CoffeeScript,JavaScript
スタイルシート Sass,Scss,LESS,Stylus
テーマ なし(harp.ioは多)
ドキュメント 英語
難易度 ★★★

実は当ブログもこのharpを使っています。 (追記: このサイトはPHPに移行しました)

harpは上記のJekyll系ツールとは一線を画していて、非常にシンプルです。

jsonをある意味データベースとして使うことで、非常に多くの要望に対応することができます。

ただ、ブログ用途としては少し敷居が高いので、あまりおすすめはしませんが、非常に役に立つツールだと思います。


選び方

まずは、Octopressを使うことをおすすめします。

もしOctopressに満足できなくなったら、他のツールに移行するといいと思います。

個人的には、harpが一番スマートな方法をとっているので、最終的にはメリットが大きいと思います。

まとめ

今回はかなり早足で解説しました。

ただ、一番の魅力は完全に無料で自由にできるということなので、がんばる甲斐はあると思います。

次回以降はそれぞれのブログ生成ツールを解説していこうかなと思います。

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