2014-09-21

イラストロジックを解く方法・道具

picross-cherry.png

[ PR ]


「たまにはアナログもいいじゃないですか」― 管理人 F

ということで(笑)、今回はパソコンの話は一切ありません。純粋にイラストロジックについて話します。

実は、私が初めて買ったゲームは、「マリオのスーパーピクロス」でした。

スーパーファミコンの時代にしてはとても良くできたゲームで、それ以来ピクロスにハマって行くのでした。

そもそもイラストロジック(ピクロス)とは何なのでしょうか。

ルール

一番初歩的なものを紹介します。

easy-picross.png

まず読み方ですが、左の数字が横の行、上の数字が縦の列です。

この局面では、中央の縦が■■■となり、3つ揃っているので数字と同じです。一番左の縦の列も、1つ■があるので数字と合っています

残るは縦の列一番右の2に合うようにすればよく、答えは

 132
1×■×
2×■■
3■■■

で完成です。縦と横がクロス(Cross)し、ピクセル(Pixel)が塗りつぶされるのでピクロス(Picross)といわれます。

テクニック

交差法(Crossing Method)

次の問題を考えてみます。

4
□
□
□
□
□
□

これを解く方法として、交差法(Crossing Method)という方法を紹介しましょう。

例えば、上からびっしり塗りつぶすと仮定すると、

4
▲
▲
▲
▲
□
□

となります。逆に下からびっしり塗りつぶすと、

4
□
□
▲
▲
▲
▲

ですね。この2つを重ねてみるとどうなるでしょうか。

4
▲ □
▲ □
★ ★
★ ★
□ ▲
□ ▲

を付けた2つが重なっていますね。つまりここは交差するので、塗りつぶすことが確定するのです。

4
□
□
■
■
□
□

これが交差法です。残りはこの方法ではわからないので、数字や周りとの関係から導きます。

充填法(Filling Method)

次のようなケースを考えます。

2
2
1
■
■
×
□
□
×
■

空白の部分がまだ分かっていません。どうすれば分かるでしょうか。

よく数字を見てみると、残りは2マスであることが分かります。

ここで、より答えを導き出すには、既に分かっている数字を塗りつぶす事が重要です。




■
■
×


×
■

実際は数字をにチェックマークを付けます。

ここで分かったのは、残りは2だけだということです。つまり、残り2マスかつ数字が2なので答えは自明です




■
■
×
■
■
×
■

これが充填法です。交差法でわからない場合は有効な方法です。

消去法(Elimination Method)

消去法(Elimination Method)最も高度なテクニックです。次の例を考えてみます。

1
2
2
□
□
□
□
×
■
■

上の4つが未定です。ここで、1つ仮定を立てることから始まります

1
2
2
□

□
□
×
■
■

のところが塗りつぶされるとしましょう。ではこれで解いていきます。




×

×

×
■
■

塗り終わりました。あれ?数が合っていませんね。これは矛盾しています。

つまり、最初ので付けた仮定が誤っているということが分かりますので、実は×であったことが判明します。



× 
■
■
×
■
■

これが消去法による解き方です。簡単なものは解けますが、大きくなってくるとツールによる補助が必要となってくるでしょう。

消去法が必要となってくるのは、交差法も充填法も歯が立たないケースです。その場合は最も協力なツールとなるでしょう。

テクニックの応用

交差法 + 充填法

次のようなケースを考えます。

3
3
□
□
□
□
□
□
□
□
□

何も情報がなくて難しいですね。こんな時はまず交差法を試します

3
3
◆ □
◆ □
★ ★
□ ◆
★ ★
◆ □
★ ★
□ ◆
□ ◆

3ヶ所交差しましたね。ですが、本当にこれは正しいでしょうか。例えば、

3
3
■
■
■
□
□ 
□
■
■
■

かもしれません。すると、中央は間違いだとわかります。

そこで、中央以外の2つが正しいので塗りつぶします。

3
3
□
□
■
□
□ 
□
■
□
□

ここで、1つヒントを与えます。横の列との関係で真ん中が×だと確定したとしましょう。

3
3
□
□
■
□
×
□
■
□
□

ここで、充填法を考えます。

Q1. 上の4つに3が2つ入るでしょうか。 ⇒ NO

Q2. 下の4つに3が2つ入るでしょうか。 ⇒ NO

すると、上と下は独立した3があるとわかるので、初めて交差法が使えます。

3
3
□
■
■
□
×
□
■
■
□

ここまで解けました。これで横の列が揃えば、十分解けるでしょう。

実践

    2112
    111132
  46211221
4 □□□□□□□□
22□□□□□□□□
22□□□□□□□□
8 □□□□□□□□
2 □□□□□□□□
22□□□□□□□□
22□□□□□□□□
4 □□□□□□□□

この問題を解いてみましょう。

手順1:最大数から解く

8に注目すると、この問題は8×8なので全て塗りつぶせます。

    2112
    111132
  46211221
4 □□□□□□□□
22□□□□□□□□
22□□□□□□□□
 ■■■■■■■■
2 □□□□□□□□
22□□□□□□□□
22□□□□□□□□
4 □□□□□□□□

これがまず最初の一歩です。

手順2:次に1つの数字を解く

さて、今度は縦と横の両方に、4や6などの1つだけの数字があることがわかります。

そこで、既に塗りつぶされている8から推測して、可能な塗りつぶし範囲を交差法で当ててみます。

    2112
    111132
  46211221
4 □□□□□□□□
22□□□□□□□□
22□□□□□□□
 ■■■■■■■■
2 □×××××
22□□□□□□□
22□□□□□□□□
4 ×□□□□□□

詳しく手順を説明すると、

  • まず縦の列「4」の一番下のマスは届かないので X
  • それから横をみると、交差法で1マス塗りつぶされる
  • 横の列「2」は、既に1マス分かっているので、±1の範囲以外は X

ということになります。

手順3:隣が"X"になると終端がわかる

では、先程バツがいくつか付いたので、その周辺を見ていきましょう。

    2112
    11112
  46211221
4 □□□□□□×□
22□□□□□□□
22□■□□□□ ■■■■■■■■
2 □■□×××××
22□■□□□□□□
22□□□□□□□
4 ×□□□■□□□
  • 縦の列右から2列目、バツで2つに分かれているので、上は3と分かる
  • そこで3を上に向かって塗りつぶし、残りは交差法で下の1マスを割り出す。
    2112
    11112
  46211221
4 □□□□□□×□
22□□□□□□■□
22□■□××□■□
 ■■■■■■■■
2 □■□×××××
22□■□□□□□□
22□□□□□□■□
4 ×□□□■□□□
  • 横の列上から3行目、2マス塗りつぶされているので、それぞれ±1以外は X
    212
    1112
  46211221
4 □□■■□□××
22□□□□□□■□
22□■□××□■□
 ■■■■■■■■
2 □■□×××××
22□■□□□□□□
22□□□□□□■□
4 ×□□□■□□□
  • 横:一番上の行、右から二番目が既に X なので、一番右も X
  • すると、6マスが残るので交差法で2マス塗る

手順4:端の数字はヒント

    12
    2
  4621221
4 □□■■□□××
22□□×□□■□
22□■×××□■□
 ■■■■■■■■
2 □■□×××××
22□■□□□□□□
22□□□□×□■□
4 ×□□□■□□□
  • 上端と下端を見ると、一番上・下の数字とわかるので、塗ってバツを付ける
    12
    2
  46211221
4 ×□■■□□××
×■××□■□
22□■××××■□
 ■■■■■■■■
2 □■□×××××
22□■□□□□□□
22□□□□×□■□
4 ××□□■□□□
  • 横の列上から2行目、左の端が X なので2と判明。
  • するとバツが分かるので、縦横それぞれを塗りつぶす。
    2
    2
  4621221
4 ×□■■□××
2×■■××□■□
22□■××××■□
 ■■■■■■■■
 ■□×××××
■□□□□□□
22□□□□×□■□
4 ××□□■□□
  • 先程のヒントにより縦横の4がそれぞれ塗れる。

手順5:ラストスパート

    2
    
  4621221
4 ×□■■■□××
2×■■××□■□
■××××■
 ■■■■■■■■
 ■■□×××××
2■■□□□□□□
22×□×□■□
4 ××□□■■□□
  • 上から3行目横:2・2が確定
  • 左から1列目縦:4が確定
  • 下から2行目横:4が確定したことにより左の2が交差法で一部確定
    
    
  2121
 ××■■■××
×■■××■□
■■××××■■
 ■■■■■■■■
 ■■□×××××
2■■□□□×□□
×■□×■□
4 ××□□■■×
  • 右から3列目縦:充填法により2・1・2が確定
  • 上から1行目横:それにより4が確定
  • 上から2列目縦:それにより6が確定
    
    
  21
 ××■■■■××
×■■××■■□
■■××××■■
 ■■■■■■■■
 ■■××××××
2■■×□□×□□
×■■□×■■□
 ××■■■■××
  • 左から3列目縦:充填法により2・1・2が確定
  • 下から1行目横:それにより4が確定
    2112
    111132
  46211221
 ××■■■■××
22×■■××■■×
22■■××××■■
 ■■■■■■■■
 ■■××××××
22■■××××■■
22×■■××■■×
 ××■■■■××
  • 2つの1・1・1縦:自明で確定
  • 下から2番目横:自明で2・2が確定
  • 右から2列目縦:充填法により3・2が確定
  • 最後に右から1列目縦:2・1が確定し 終了
    2112
    111132
  46211221
4 ・・■■■■・・
22・■■・・■■・
22■■・・・・■■
8 ■■■■■■■■
2 ■■・・・・・・
22■■・・・・■■
22・■■・・■■・
4 ・・■■■■・・
答え:e

まとめ

どうですか?(笑) 少し早足でしたが、雰囲気は分かってもらえたかと思います。

ポイントは掴んでいるので、懸賞付きの雑誌にトライしたり、ネットの問題を解いてみてくださいね。

コメントはTwitterアカウントにお願いします。

RECENT POSTS


[ PR ]

.