【今更聞けない】バージョン付けとリリースの種類
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さて、今回は分かりそうで分からないバージョン付け (Versioning)について解説します。
例えば、α版 やβ版、RC版 やR版、Nightly Build やBleeding Edge、メジャーバージョン とマイナーバージョン など、バージョン付けには分からないことがたくさんあります。
まとめて理解することで、体系的に覚えましょう。
バージョン付けの基本
そもそもバージョンとは、番号を振ることで 過去のリリースと区別する 意味があり、その数字の意味から、安定版なのか不安定版、大きなアップデートなのか小さなアップデートかを区別する役割があります。
リリースの段階
Bleeding Edge(ブリーディング・エッジ)
これは、まだ開発の段階で、使用するのにリスクがある(=血を流す可能性がある)ということを示しています。
Nightly Build(ナイトリー・ビルド)
これは、バージョン管理ツール(Jenkinsなど)で毎晩自動的に生成されるバージョンのことで、ビルドは通っていることが多いですが、Bleeding Edge同様、使用にはリスクのあるバージョンです。
Pre-Alpha(プリ・アルファ)版
予定している機能がまだ実装されていない段階のこと。もしくは、Nightly Buildを表すこともある。
Alpha(アルファ)版
開発途中のバージョン。特に開発の初期段階にあるものを指す。機能が実装されていなかったり、致命的なバグが存在している可能性がある。主にテスト用。
Beta(ベータ)版
機能が一通り揃っているバージョン。α版よりは安定しているものの、まだ細かいバグがある可能性がある。
Public Beta(パブリックベータ)版
バグを探すために、一般ユーザに使ってもらい、品質を向上させるためのバージョン。無料配布し、事前にユーザを獲得する狙いもある。
RC(Release Candidate)
リリースの候補になるバージョンのこと。次のバージョンが出ると、RC1, RC2, RC3, ...とカウントが加算される。
GA(General Availability)
一般ユーザーが入手可能なバージョン。つまりリリース版のこと。
これだけ区別があるものの、実際はこんなに細かく使われず、α版とβ版だけのことも多い。
バージョン付けの法則
例えば、「5.0.3b」というバージョンがあったとすると、以下のように区別される。
- メジャーバージョンとは、大きな変更を示す(ex: 5.0.0)
- マイナーバージョンとは、小さな変更を示す(ex: 1.2.0)
- ビルドバージョンとは、ビルド毎にカウントされる累積バージョン(ex: 5.0.365)
まとめ
分かってみると、意外と簡単ですね。
是非プロジェクトでもバージョンを付けて見て下さい。
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