2014-02-26

【簡単】プログラムが書けなくても理解できる『ビジュアルプログラミング言語』

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プログラムが書けなくても、プログラミングはできる

あなたはプログラミングの経験はありますか?

実は、プログラミングの経験が浅くてもプログラムができる、『ビジュアルプログラミング言語(VPL)』というものがあるのをご存知でしょうか。

まだJavaやRubyのような汎用言語の代わりとまではいきませんが、入門程度から特定の専門分野であれば充分実用できます。

今回はそんなビジュアル言語の中からいくつか実用的なものをご紹介します。

Quartz Composer

DotMatrix-Qamera-Quartz-Composer-794973.jpg

ビジュアル言語のなかでも特に有名なのが Quartz Composer です。

Quartz ComposerはMacに標準で搭載していて、QuartzというMacの描画エンジンを利用した高速な映像加工ができます。

元々はQuartzの性能をチェックするためのソフトウェアだったようですが、今ではMacのVJ(ビデオジョッキー)では必ずQuartz Composerを利用できるようになっています。

ちょっと勉強するだけでオシャレなVJが作れるので、Macを持っていれば是非やってみたいですね。

Max/MSP/Jitter

max-for-live.png

次に有名なのが、音響合成やシンセサイザを作れる Max/MSP/Jitter です。

Maxは有料のソフトウェアで、後で紹介するPure Dataというフリーのクローンが存在します。

Maxは写真のように非常に視覚的に音響合成が出来る言語で、ピアノのキーボードやランプなどの直接配置できる直感性がアーティストにうけています。

一番の特徴は、音響合成からサウンド・メイキング、映像制作まで幅広く使えることで、現代音楽から効果音制作、VJの制作まで幅広く利用することができます。

最近では教育用途にも用いられているようなので、是非趣味として始められてはどうでしょうか。

Pure Data

puredata-synth.jpg

次に紹介するのは、先程のMax/MSP/Jitterの無料版である Pure Data です。

このPure Dataは、元々Maxの作者の人がMaxの方針に反対して脱退し、勝手に作り出したもので、クローンとも言えますが本家ともいえます。

特徴は、Maxよりも視覚表現は劣りますが、作者の美学が強く反映されており、Maxにはない独自のデータ構造を作成できたりします。

なにより一番は無料だということですね。Windows/Mac/Linuxで動きます。

手軽に音響合成が出来るので、是非使ってみてください。

Simulink

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より実用的な例とし紹介したいのは、ビジュアル言語の中では特に実用的な Simulink です。

Simulinkは商用ソフトウェアで、システム設計や組み込み分野のために作られたソフトウェアです。

工業系に進んだ方は使っている方も多く、信用性が高いようです。

その分値段も高いらしいのですが、業務用なので妥当な値段なのではないでしょうか。

おそらくSimulinkは個人用途で使うことはないと思うので、ScilabやRで代用するといいと思います。

LabVIEW

labview.png

Simulinkと似ていて、計測用途に使われる業務用言語が LabVIEW です。

工業系の用途では、Matlabなどと合わせてよく使われるらしく、かなりのシェアを持っているらしいです。

写真を見た感じだとかなり直感的で、確かに計測用途としてはかなり使いやすそうだと感じます。

こういう分野にはビジュアル言語がもってこいですね。

Microsoft Robotics Developper Studio

ms-robotics.png

このツールは、マイクロソフトがロボット開発のために作成したソフトウェアです。

シミュレータなども搭載していて、休日にちょっとロボット作成みたいなこともできるみたいです。

番外編

Scratch

scratch-16.jpg

ある意味でビジュアル言語と言えるのが、初心者向け教育用ソフトウェアの Scratch です。

以前このブログでも紹介しましたが、初心者がプログラミングの基本がわかるように、プログラミングをパズルになぞらえて、間違った方法をやろうとするとパズルがはまらないというように自然にプログラミングが習得できるというものです。

初心者にはわかりやすく、単純な文字が表示されたりするものではなくて、実際のイラストが動いたりするので、小学生などにもわかりやすいんじゃないかと思います。

まとめ

ビジュアルプログラミング言語は、視覚的に確認できることが重要な専門分野で使われることが多く、ツールを開発するコストが高いことから、通常の言語よりもかなり生産性が高いことで知られています。

ということは、プログラミング言語のような難しいことを知らなくても、高い生産性を保ちながら、音楽・映像・工業・ロボットと幅広い分野でプログラミングができるというのは凄いことですね。

近年、エンジニアの人気が減ったことで人材不足が嘆かれていますが、こういうビジュアル言語が増えていくと、初心者でも生産性が高い開発ができるようになり、労働環境も良くなるかもしれませんね。

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